TRANSFORMERS MASTERPIECE MP-25L デストロン／超音工兵 ラウドペダル （タカラトミー）
デストロンの落ちこぼれは有名作曲家？
東京おもちゃショー2016限定のラウドペダルの紹介です。今回は文字ばっかり・・・
デストロン／超音工兵 ラウドペダル
座右の銘…「苦悩を超えれば、歓喜に達す」
彼の超音波制御機能は、振動・衝撃派を用いた攻撃や周囲の敵の察知、位置の測定といった戦闘用から、
物質の切断加工や溶接による補修・工作用まで、幅広く対応できる、本来ならば高く評価されるべき能力だ。
加えてラウドペダルは、彼の秘められた芸銃的才能を知る数少ないデストロン兵士・エグゾーストと
ビジネス上のパートナー関係を結んでおり、
彼のはからいで、惑星間巨大企業マールブアの技術開発部より、新たな力を与えられた。
半径2kmの空間内で任意の座標に音響を生じさせる、この”サンダーレーション”能力は、
戦闘時に敵を混乱させるのに極めて有効である。
この新たに得たチャンスが彼に成功への道を開くからは、いまだ未知数である。
以上、説明書より。
後述するストーリー等の設定によると、泉のように湧き出す楽曲をまとめるのに任務への集中力を欠き、
デストロン軍での彼の評価はどん底まで落ちてしまい、彼の能力を正しく評価されていないそうですが、
その一方、自信の芸術的楽曲を「雑音」と正しく評価していないのが面白いです。
名前の由来は、ピアノのペダル。
まさに音楽家という感じの名前ですね。
３つの変形モードと高性能の超音波発生装器官を有し、それによる多彩な戦法と技術を持つ有能な兵士だが、
デストロン軍内では不当に低い評価をうけている。それは彼にもう一つ備わった、ある特殊な才能が仇となった結果だ。
ラウドペダルは冷酷かつ粗暴で恨み深い、紛れもない悪のロボットだが、彼の中には銀河有数の音楽的才能が秘められている。
彼の頭の中では絶えず新しいメロディが泉のように湧き出し、思考はついそれを曲としてまとめる事に専念してしまう。
そして出来あがった者は、どれもが斬新で美しく、聴く者の魂を震わせる名曲ばかりだった。
まさに天賦（てんぷ）の才の発現と言えたが、それは幾つもの重要な作戦中、彼の判断と集中力を致命的に妨げた。
結果、デストロン軍の彼への評価は、どん底まで下落してしまったのである。
重要な任務から外され、たまの報賞には侮辱が添えられる。
ラウドペダルは自軍のあまりの仕打ちに、これはすべて何者かの意図が働いた妨害、
おそらくは情報参謀サウンドウェーブの差し金であろうと疑い、彼に強い恨みを抱きながら不遇の日々を送っている。
以上、パッケージ裏より。
天賦（てんぷ）の才とは、生まれながら持った才能の事。
実は漢字が読めず、久々に辞書を引いてしまいました・・・
NOISE & SMOKE ノイズ＆スモーク -BACKSTRY-
脳内自動作曲というラウドペダルの”症状”は自分ではどうにもならいないものと思っていたが、
いつしか彼はそれを和らげる方法を徐々に身に付けていった。
それは彼の楽曲データを外部に保存し、他社と共有する事だ。
反応を知る事で、彼の発作的な創意の爆発は不思議と静まったのである。
惑星間データ投稿・配信サービス”ギャラクシェア（GalacShare）”に登録し、ユーザー名「Ｃシャドー」として
これまでの作品を公開すると、彼の膨大な名曲の数々に銀河は騒然となった。
彼のアカウントには銀河オリンピックのテーマ作曲依頼や、とある惑星王家の宮廷音楽家への誘いなど、
あらゆるオファーが殺到したが、ラウドペダルはそのすべてを無視した。
彼にとって脳内の雑音に過ぎなかったデータが、それ程までに反響を呼ぶとは、思いもよらぬ事だった。
そうしている内にとうとう、誰も正体を知らぬはずのＣシャドーの元にエージェントを名乗る訪問者が現れる。
意外な事に、やって来たのはデストロンの産業諜報兵・エグゾーストだった。
サウンドウェーブの配下の企業スパイが、彼に一体なんの用なのか。
「サウンドウェーブ？ブラスター？どうでもいい。とにかく奴は一度死んで、指揮系統が変わった。奴はもう俺の上司ではない」
エグゾーストは現在彼が潜伏中の惑星間企業、マールブア・ダイナミックの使者として訪れたとのだという。
「ギャラクシェアの運営母体は、マールブアの系列会社でな。アカウントを作った瞬間から、お前の素性は連中には筒抜けだった。
今や銀河随一の大作曲家であるＣシャドーの正体が、デストロンのおちこぼれ兵士だって事もな！」
ラウドペダルは煩わしそうに、そいつらの望みは何かと聞いた。
「ヤツらはお前の身柄や権利をどうこうしようとは思っていない。
興味があるのはお前の才能さ。傑作（マスターピース）を生み出す、機械の精神にな」
その言葉に、彼は上気した。
「こんなものが欲しいなら、根こそぎくれてやる！
俺は訳の分からん異星人どもより、デストロン軍に正しく評価されたい。
俺の実力を、彼らに認めさせたいんだ！」
たかぶるラウドペダルを、エグゾーストはなだめた。
「勿体ない事を言いなさんな。お前の才能は本物だ。
スクォークスボックスも音楽家を自称しているが、あんな騒音スピーカーとはレベルが違う。
善悪を超えた、銀河の至宝と言っていい。長いこと多文化の環境で過ごしてきた俺には分かる、
そいつは断じて粗末にしちゃあならん物だ」
エグゾーストは”企画書”と題されたファイルを取り出し、彼に見せた。
「俺としては、お前が自分の楽曲を管理し、マールブアとの取引に活用する事を勧めるね。
俺達は金銭に興味がないが、幸いヤツらは価値のあるものを持っている ― 俺達をパワーアップさせる技術だ。」
企画書には、ラウドペダルがマールブア社のサイバー心理学研究に協力する事と引き換えに
、彼らに新たな能力を提供させる契約交渉の戦略と、
Ｃシャドーの活動を続ける事と、そのプロモーション・事務処理を彼に任せる事だった。
「分からんな、お前がなぜそこまで俺に手を貸すのか。お前にとって何の得がある？」
と、いぶかるラウドペダルに、エグゾーストは言った。
「秀でた力は、何だろうと悪用できるものさ。今はまだ思いつかんが、その才能は必ずデストロンの大義に役立つと、俺は信じている」
嬉しくもあるが今ひとつ納得のいかない答えに、ラウドペダルはふと妙な事を考えた。
（まさかと思うが、お前は…俺のファンなのか？）
ラウドペダルはそう言いかけて、やめた。
それはありえない事だし、どのみち彼が認めるはずはないのだから。
以上、説明書のバックストーリーより。
同じくMPオリジナル兵士であるエグゾーストとの関係が書かれています。
銀河オリンピックとか、２０１０関係の話もちらり。
とある惑星王家の宮廷音楽家というのは、音楽惑星の事だろうか？
ビークルモードは、シボレー コルベットスティングレイ Ｃ３
ダイアクロン、カーロボットのヨーロッパ版をイメージした黒いボディが美しい。
玩具はMP-25トラックスのリデコ。
特徴的なファイヤーエンブレムの中央にはデストロンマークがあります。
横から。
前後
ボンネットは開閉可能。
実際のコルベットスティングレイC3とは開閉方向が逆だったりします。
（元はアニメ版トラックスの再現ギミックだから・・・）
付属マーキングシール。
ラウドペダルの芸名「Ｃシャドー」（C Shadow = Cymond's Shadow）をあしらったアーティストロゴ。
やむ得ず公共の場へ出ざるを得ない状況で使用する、偽装デコレーション。
説明書では、ボンネットのデストロンマークの上に貼るように指示があります。
MC-21 サウンドウォリアー（写真左）
「ラウドペダルが所持する、市販の携帯型メディア再生機器。
彼の脳内に湧き出たメロディを即座に保持するためのもの。
作戦行動の妨げにならないよう、戦場でも肌身離さない。」
ミクロチェンジ サウンド戦士ラジカセロボのカラーで、名前もそこからのようです。
ホロマター・アバタ―（写真右）
「Ｃシャドーの正体を偽装するために使用する、ヒューマノイド型ホログラム物質アバタ―。
過去にデストロンが遭遇した生命体のリストから無造作に選ばれたため、地球人の青年ラウルに瓜二つの姿をしている。」
トラックス付属のラウルは第３２話「戦士トラックス」に登場した際の物で、
こちらは第５１話「ブロードキャストＶＳサウンドウェーブ」に登場した際の服装。
フライトモード。
フライトモード下部に武器をマウント可能。
超音波カッターをフロントバンパーに装着。
付属ディスプレイスタンドはデストロンらしいクリアパープル。
ラウドペダル、ロボットモード。
武器のマスドライバー・ライフルは、ラウドペダルが携行する質量投射銃。
彼の超音波能力は有効範囲が限られており、長射程をカバーする為の武器。
弾は彼自身が工作したもので、理論上弾切れの心配がないらしいです。
Ｇ１トラックスのようなマスク状の頭部。
アクション！
各部は可動し、色々なポーズをとらせる事ができます。
サウンドウォリアー、武器のマスドライバー・ライフルは腰にマウント可能。
戦闘中に録音開始してたりする姿を想像するとなんとも言えない。
そんな事していたら評価下がるのは当然だよなあ。
付属カード。
このスペック数値も、「真価を正しく表していない」との事。
最後にビジネスパートナーのエグゾーストと並べてみました。
どちらかというと、芸術系タイプのラウドペダルを相手にするのは大変そうですね。
というか、トラックス型はクセの強いキャラが多いような気がします。
エグゾースト「で、次の仕事の話なんだが・・・」
ラウドペダル「・・・おい、仕事選べよ！あれ、サイバトロンじゃないのか！」
エグゾースト「お偉いさんからの依頼なんだから頼むよ」
ロザンナ「ちょっと！早くしてよね！次のスケジュールあるんだから！」
エグゾースト「はい、申し訳ありません。すぐ済みますので！」
ラウドペダル「俺はあんな生意気なガキの曲は作らんぞ！」
エグゾースト「ああもう！これだからアーティストは！」
・
・
設定読んで、ロザンナ達の曲の依頼もあるんじゃないのかな〜とか思ったり。
という事でラウドペダルの紹介でした。
やっぱりエグゾーストさんは苦労してそう。
宇宙タバコの量が増えなきゃいいけど・・・
2016/06/12
2016/06/13 名前の由来追記
